私学探検隊

社会が大きく変化しても自分の力で考え 切り開いていける“自立の芽”を育む

自信がついてくると前向きに挑戦する意欲がわく

さまざまな国の文化や歴史を学び、将来的に国際社会で活躍できる人材育成に力を注いでいる獨協中学校。今回は「主体性と前向きさを育むための新たな取り組み」について、坂東広明先生にお伺いしました。
「10年前の世の中の状況を思い出してみると、今のように誰もが日常的にインターネットを使い、ほとんどの人たちが携帯電話をもっている情報社会に変わるなんて、まったく想像できなかったですよね。でもきっとこれから先も変化し続け、10年先は私たちが思い描けないような世の中に変わっているのではないかと思います。生徒たちが卒業して社会に出たとき、周りがどんな風に変わっていてもその時代に適応し、自分の力で成長していける“生きる力”の基礎を学んでほしいという思いでこの取り組みをはじめました」。
最初は “スモール・ステップで自信をつけさせること”からはじめます。「今の男子たちはおとなしいというか、自分に自信のない生徒が多いんです。そこでまず中学1年生では単元ごとに小テストを繰り返して理解を深め、“できた”と自信をつけていきます。そうすると次の一歩を踏み出せて何にでも前向きに挑戦できるようになっていきます」

将来の姿を思い描くオープンウィンドウを採用

ディベートやクイズ大会などで新たな強みやスキルを磨くことができるWSC。写真は東京大会

ディベートやクイズ大会などで新たな強みやスキルを磨くことができるWSC。写真は東京大会

「挑戦する前向きさを育むと同時に身につけさせたいのが、目標達成のための方法です。今の中学1年生では、野球の大谷翔平選手が実践していたことでも話題になったオープンウィンドウの手法も取り入れながら、自らの成長を自らが促す仕組みを学ぶことに挑戦しています」
ほかにも、オリジナルの獨協手帳にその日の目標、改善点や気づきを書きます。「これは“自分に対する気づき”でもあります。勉強の反省はもちろん、生活習慣の見直しは家庭の協力も必要ですから、保護者も一緒になって内容を共有すると効果が上がるのではないかと思います。こういった自分を見つめるさまざまな行動を繰り返せば、将来的にセルフマネジメント力が備わっていくと考えています」
2017年7月にUWC(ユナイテッド・ワールド・カレッジ)の奨学生に選抜されたり、2018年5月には世界中の中高生たちが英語で参加し、総合的な教養を競い合うWSC(ワールド・スカラーズ・カップ)の世界大会でディベートをしたりするなど、自信をつけて主体的に世界へチャレンジしている生徒たち。また、そういった先輩たちの姿に触発されて、海外に飛び出していこうとする後輩たちも育ちつつあります。
こうした日々の積み重ねがやがて実を結び、将来グローバルな社会を自分の力で渡り歩いていける能力が備わっていきます。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

獨協中学校
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