国語の4技能「読む・話す・聞く・書く」を 鍛える「プロジェクトR」に注目!
英語のイマージョン教育を国語でも実践
中学校開設当初より、体育や音楽の授業を英語で行う「イマージョン教育」を行っている浦和実業学園。英語の「読む・聞く・書く・話す」の4技能を伸ばしてきました。
「この『英語の4技能を伸ばす教育を他の教科でも応用できないか』という考えから、国語科で始まったのが『プロジェクトR』です」と教えてくれたのは、生徒募集主任で国語科の小池克弥先生。
さらに、「英語はコミュケーション・ツールです。そのツールを使ううえで必要となる“中身”は、思考力や表現力などです。それら中身を鍛えていくもの、核となるものが国語なのです」とも。国語の4技能を鍛えるのが「プロジェクトR」です
「R」=リーディングベースは読むこと
「プロジェクトR」を中心になって進めている国語科の舩山修平先生にお話を伺いました。
「『プロジェクトR』の『R』とは、リーディングを意味します。『読むこと』をベースに、ディベートやビブリオバトルを行い、最終的には4年生で小論文を執筆することが目標です」(舩山先生)まず、中学生では年間10冊の読書課題に挑みます。1年生ではあさのあつこや重松清などのヤングアダルトの作家のほか、芥川龍之介の短編を読みます。2年生では芥川賞や直木賞をはじめとした賞を取った作品を、さらに3年生では村上春樹にも挑戦。心の成長に伴ったラインナップです。
ディベートやビブリオバトルを実施
「このほか新書なども読みます。本を読むことにより、考える力が養われ、これをベースに、調べ、発表するなどの授業を行っていきます。たとえば1年生ではミニディベートを体験し、2年生では本格的なディベートに挑戦。賛成と反対に分かれ、それぞれ立論するために調べ学習を行います。ディベートでは考える力、探究心、協働力のほか、プレゼンテーション力、調べる力が身につきます」
3年生になると、好きな本を紹介するビブリオバトルや、切り口がユニークな特別講座などもあります。
昨年の3年生(現・4年生)では「平成を売れた本をもとに振り返る」というテーマで授業を行いました。
「平成の世相や出来事について、生徒たちと話し合いました。生徒たちと会話が弾みましたね」と舩山先生。少人数教育なので、生徒と先生の距離が近いと評判の同校。
「私たちは生徒一人ひとりの興味関心に寄り添い、サポートしています。これも本校の魅力です」
「プロジェクトR」の集大成として4年生では、原稿用紙10枚以上を目標とした小論文があります。生徒一人ひとりが自らテーマを決め、フィールドワークに取り組んで、完成させるのですが、最終的には発表や文集化も考えているのだとか。
最後に舩山先生は、「生徒には多くの本を読んでほしい。読解力も大切ですが、読んだ本は心の糧となるからです」と思いを語ってくれました。
■ネイティブの先生が7名
副担任はネイティブの先生。校内は日常的に英会話が飛び交う環境
■イマージョン授業
体育・音楽は英語で授業。技術家庭・美術では、器具や専門用語は英語で覚える
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
浦和実業学園中学校
[学校HP]http://www.urajitsu.ed.jp/jh/
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最寄駅/
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