自分の一歩から世界が変わる!思いを行動にするスキルと自信を6年間で
「学校から出れば、そこは外国。国内でも、国境を超えた先でも、一歩外の世界を外国と考えれば、その世界と“自分らしく”つながっていける力を身につけるのが、かえつの6年間の教育だと思います。自分の中にある疑問や思いを言葉にし、他の人と協力し、アクションへと変えていく。自分の言ったことが小さくても社会に変化を起こし、世界に影響を及ぼすことができると生徒たちは実感するでしょう」。国際部長の山田英雄先生は話します。
英語教育や留学プログラム、国際交流なども充実しているかえつ有明ですが、それだけでグローバル教育とはしていません。自分の今ある世界から一歩外の世界へと踏み出す力、そして踏み出した時に周囲の人と繋がり、協働したり、行動に移していける力、それを育てることが結果的にグローバルな人材を育てる教育になっているのです。
国際主任のイアン・ダニエルズ先生は、かえつ有明で教えて11年目。今の学校の様子をこう話します。
「かえつの約25%が国際生(帰国子女や海外にバックグラウンドを持つ生徒)。今や学内のあちこちで英語を聞くのは当たり前。発想や意見が違うことがあっても、その違いから学び合うこと、自分が自分らしくあることを、生徒たちはもう日常で体得しています。違いからのぶつかり合いが起きても、そこから対話を通して確認し、解決を図るという日々のプロセスは、『生徒たちが豊かな人生を送る』というかえつの教育の理想とも直結しています」
論理的思考力を身につけアクションへと動かす力
そうした力を育てるために、生徒たちに身につけて欲しい知識と資質・能力のコアがあります。それは、
「学び方を学ぶ」
「自分軸を確立する」
「共に生きる」
の3つ。様々な教科や学校生活において先生たちが生徒の学びをデザインするときの軸にもなっています。この3つのコアを各教科へと落とし込んだものが「モデル・コア・カリキュラム」と呼ばれ、授業や取り組みの実践につながっています。
教科の中でも、かえつ有明独自なのが、サイエンス科です。中学では毎週2時間のサイエンス科の授業があります。サイエンス科とは、科学だけではなく自然、社会、芸術、人間、言語……などあらゆる分野において生徒たちが学んでいくために必要となるスキルを身につけ、トレーニングしていくための独自の授業です。社会人やMBAのプログラムでも取り入れられるようなクリティカル・シンキングのトレーニングを、生徒たちに合わせてアレンジしたものもあります。情報を集め、整理・分析して自分の考えをまとめ、人に伝えるというサイクルを、様々なメソッドを取り入れながらワークショップ形式で行います。
そして高校のプロジェクト科へと学びは引き継がれ、今度は自分自身がテーマを設定し、探究的かつ実践的な姿勢で取り組んでいきます。そこから社会を変えるアクションへと広がることもよくあります。
「模擬国連の活動をきっかけに、生徒の声から始まった学校保護宣言キャンペーンもその一つ。学校の軍事利用を防ぐ宣言に日本も調印すべきだと生徒たちが動き始め、街での署名活動や新聞投稿、外務省や防衛省、国会議員に面会して直接訴えました。生徒から上がった声に基本的にNOとは言いません。先生は教えるのではなく、一緒になってどうすればいいか考えたり、必要なら外の力を借りるためにつないだりするのです」(イアン先生)。
互いに強み、弱みを意識し合って、協力して取り組む風土が、生徒にも先生にもある学校。それが常に進み続けるかえつ有明の教育につながっています。「自分が動けば何かが変わる」という実感が、6年後にかえつ有明を飛び立つ生徒たちを大きく成長させているでしょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
かえつ有明中学校
[学校HP]https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
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