先輩が後輩につなぐ湘南学園らしいバトン多様性を認め合い、自由で対等な空気が流れるHR(ホームルーム)作りを
4月に行う新入生オリエンテーションを、「同世代の少し上にいる“ナナメの関係”」でしてみてはどうか、そんな計画が生まれたのは2年前のことです。
この取り組みの目的は……
・新入生たちがHR(ホームルーム)活動を通じて、安心して自分の意見を表明したり、相手の意見を聞いたりできるような関係づくりの土台を築くこと。
・新入生が、先輩生徒たちの活力ある取り組みやチャレンジ、あるいはその中での失敗や苦労・葛藤を知る中で、これからの学園生活をイメージしていける機会とすること。
今年も、「この企画に協力して!」との呼びかけに、生徒会総務委員、新歓や学園祭の実行委員長、運動部・文化部で活躍する部長たち、そして、もうすっかり生徒会自治活動の担い手に成長した中学生たち、あわせて31名が集まってくれました。
先輩が新入生の疑問や不安に寄り添う
1時間目は、高校生リーダーたちが順番に教室を回り、生徒会行事とその運営について、プロジェクト活動について、気になる中学校での勉強のこと、部活や委員会活動の両立etc.を実にリアルに語ります。「……自分が間違っていたときは、ごまかさないで!ちゃんとごめんねっていえばいいんだ」「いろんな子がいるからさ。みんな違う意見、簡単に多数決じゃなくって、ちゃんと話し合って!それがホームルームだから」。その語り口は優しく、熱く、“同世代の弟・妹たち”に届きます。
2時間目からは、新入生も班ごとに分かれて活動します。各班に先輩がつき、まずはお互いにアイスブレイク。初めは恐る恐る……でも、時間がたつにつれて、みんなの表情はどんどん明るくなり、互いの距離が縮まっていくのがわかります。
そして、3時間目は、いよいよ「このクラスをどんなクラスにしていきたいか」。大事な場面に入ります。ここは上級生たちの腕の見せどころ。普段、実行委員会や部活で鍛えられた彼らは、うまく話せない子も、ちょっと落ち着きのない子も、上手なリードで班の話し合いに参加させていきます。ちょっとやんちゃな子がいても「君さぁ、まとめ役やってごらんよ」とか、「えっ?今なんて言ったの?もう一度みんなに聞こえるように言ってあげて!」とか、声をかけながらファシリテーター役に徹します。しかし彼らも試行錯誤の連続だった!!と振り返っていました。それでも先輩生徒諸君は、「多様性を認めあって、自由で対等な空気が流れるクラスを作って欲しい」そんな願いを込め、今年も奮闘してくれました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
湘南学園中学校
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