2022年SDGs探究旅行がスタート!行き先コースを自分で選び、関心テーマを深める
視野を広げ、地球規模の課題解決を考える機会
跡見学園中学校では、創立150周年に向けて新しい価値を生み出す新教育ビジョンを構想し、2020年に入学した中1(現中3)から新教育プログラムをスタートさせています。その中でも大きな柱が、修学旅行。従来、修学旅行は広島での平和学習がメインでしたが、「SDGs」という地球規模の課題を考える機会とし、広島に加え、沖縄、台湾(※2022年は社会情勢により九州)の3コースから、自分の関心テーマに沿った課題に合わせて生徒自身が行き先を選びます。今回は将来構想プロジェクトのリーダーである鈴木先生にお話を伺いました。
「新教育プログラムの大きな柱であるSDGs探究旅行がいよいよこの9月に実現します。SDGs探究旅行は単発の宿泊行事ではなく、中学3年間の連続した学びの中のフィールドワークとして位置づけています。中1から探究型創造学習として、調べ学習の手段や方法を学ぶところからはじまり、問いの立て方を練習してきました。中2ではSDGs課題を考察する取り組みを行ってきました。自分の関心が高いテーマを選ぶことによって、主体的に学ぶ姿勢を大事にしたいです」と鈴木先生。
課題テーマを深めるための事前学習
SDGs探究旅行をフィールドワークとして位置づけ、事前学習に取り組んでいる跡見生。中2の後期からは、3コース共通のテーマである平和学習とSDGs学習を進めてきました。平和学習では、丸木美術館や埼玉ピースミュージアムへ訪問し、太平洋戦争勃発、終戦に至るまでの背景を学びました。また、広島への原爆投下を題材にしたアニメを視聴して当時を生きた人々の想いを知ったり、佐々木禎子さんを題材にした英文を学習して暗唱プレゼンを実施したりしました。
SDGs学習では、自分が興味のある新聞記事を選び、「何が問題となっているのか」「解決のためには何をすればいいか」を考察。そして、社会課題に対して自分にできることはなにか具体的な行動目標を設定しました。
この春からはコース別の事前学習がスタート。広島コースでは、平和学習を中心として、江田島での民泊体験、現地中高生との交流に向けた準備に生徒たちはわくわくしています。沖縄コースでは、沖縄戦や基地問題といった平和学習に加え、サンゴ減少、赤土流出による海洋汚染などの環境問題を学習し、沖縄での学びをまとめた「おきなわSDGsナビ」を共同制作。九州コースでは、長崎の平和学習、熊本の環境学習をメインテーマとして問題解決型学習を進めています。
「自分の探究テーマをしっかりと事前に設定して、現地で何を見るのか、何を確かめるのか明確にしてフィールドワークに臨んで欲しいと思っています。正解が分からない問題に対して、問題を発見し解決すること、新たな価値を生み出すことが今後社会で求められます。そのための「探究する力」「創造する力」を身につけてほしいと思います。仲間と一緒に議論しながら問いを深めていくプロセスを経験してほしいです」と鈴木先生。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
跡見学園中学校
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