私学探検隊

切磋琢磨しながら、アンサンブルの楽しさを共有

大ホールで開催される卒業演奏会。6年間の集大成として、仲間との演奏を締めくくります。

大ホールで開催される卒業演奏会。6年間の集大成として、仲間との演奏を締めくくります。

「本物に触れる、過程を大切にする、表現力を身につける」ことを、学習の根幹としている学習院女子中等科・女子高等科。6年間の学びの中で生徒たちは、多くの経験から自分を深め、仲間と高め合っています。

設備も楽器も整った環境で音楽を楽しみ、表現する
ふたつの音楽室とふたつの練習室という恵まれた環境を利用した音楽の授業においても「本物に触れる」ことを重視。ピアノ6台、クラス全員分のウクレレや小物楽器に加え、ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロ・コントラバス合わせて40台、大型打楽器にチェンバロなど、多数の楽器を保有し活用しています。音楽科の持田知英先生は、「休み時間や放課後も、比較的自由に楽器に触れることができます。音楽の喜びを感じられる機会を提供し、生徒のやりたいという思いを実現できるよう、私たちも尽力しています」と話します。
必修である中学1・2年の授業では、合唱や楽器演奏に加え、指揮法や楽典、音楽史など幅広い学びを展開。入り口となる段階で、基礎を固めるとともに音楽に対する間口を広げていきます。選択科目となる中学3年では紡いできた学びをいかし、好きな楽器で合奏に挑戦。昨年度の合奏では、『オペラ座の怪人』を演奏しました。
高校からは、声楽・器楽にわかれて技術と表現力を磨いていきます。初心者でも受講できる器楽の授業では、ヴァイオリン等学校の楽器レンタルが可能です。「3年間同じものを使えるので、愛着をもち楽器に接することができます。中には、演奏の面白さに目覚め、卒業後に楽器を購入して大学のオーケストラに参加する生徒もいます。卒業生からの演奏会のお知らせは本当に嬉しいですね」(持田先生)。
文化祭や卒業式など演奏の機会も多数あり、高校3年生は集大成として卒業演奏会を大学敷地内のホールで行います。それを目標に普段から切磋琢磨する生徒たちからは、「音楽がある日は学校が楽しみ」「音楽の授業は生きがいです」などの声が。その言葉からも音楽の授業は大切な時間になっていることがわかります。

専門の演奏家から学び豊かな心と力を育む
このような多彩な学びを支えているのが講師の面々です。授業では、ピアニスト、指揮者、声楽家、ヴァイオリニストなどプロとしても活躍する9名の講師から指導を受けることができます。「ちょっとした説明でも実際に歌ってくれたり、演奏してくれたり。当時はそれが当たり前だと思っていましたが、とても恵まれた環境でした」。そう話すのは、同校のOGであり現在講師として授業に携わるピアニストの加藤美季先生。講師の方は音楽と真摯に向かい合っているがゆえに、要求が高くなることもあるそうですが、何事にも素直な心で前向きに取り組む生徒たちは、期待以上の表現をしようと楽しみながら練習を重ねます。
「昭憲皇太后から賜った御歌『金剛石・水は器』のとおり“生徒はダイヤモンドの原石”です。原石を磨くには、指導者もダイヤモンドでなければいけません。ですから私たちも常に向上心をもち音楽に接しています」(持田先生)。
本物にこだわる授業で、感性や表現力を磨きながらアンサンブルの楽しさを共有する生徒たち。「生徒たちは音楽の授業を通して、技術や表現力だけでなく、本番力、協働力、寛容さ、そして周囲に幸せをもたらすことができるような人間性を身に付けていきます。たくさんの楽しい思い出とともに培った力を、さまざまな場面で発揮して欲しいと願っています」と持田先生は話してくれました。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

学習院女子中等科
[学校HP]https://www.gakushuin.ac.jp/girl/
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