“ドイツの香りがする学校”をアイデンティティに ドイツとのつながりを継続的に深めていく
歴史あるドイツ語教育をさらに進化させる
1883(明治16)年に設立された獨逸学協会学校を前身とする獨協中学校。開化期、日本の近代化をすすめるに当たって、当時ヨーロッパで急速に国力を上げていたドイツに学ぼうと考えた元勲たちが中心となって設立された獨逸学協会を母体に作られた学校でした。11月にはドイツ駐箚特命全権大使を務める柳秀直氏の日独協会主催の講演会が校内で開かれるなど、現在でもドイツとの深いつながりを様々な形で見ることができます。「開校当時は日本で唯一、ドイツ語を第一外国語として教える中学校(旧制)でもありました。現在もドイツ語を高校から第2外国語として学ぶことができます。選択科目ですが、今でも4割近い生徒が学んでくれています」と語るのは教頭の坂東広明先生。「ドイツ語の学習については、できるだけ早い段階で中学3年生から学べるようにしたいと考えています。ドイツ語を2年以上学んだ生徒が選抜対象のドイツ連邦共和国定期招聘事業(PAD)という国費留学制度があります。これに、高校2年生が挑戦できる環境を整えたい﹂と今後の展望を語ります。
ドイツとの直接的な交流も徐々に再開できる見通しに
ドイツ外務省がドイツをキーワードに世界の高校をつなげるプロジェクトPASCH(パッシュ)の提携校でもある獨協。日本での認定校は5校のみだという。「提携校であることで、本校ではいわば世界標準のドイツ語教育を受けることができます。また、提携校の学習者を対象としたドイツ語検定で一定以上のスコアをクリアすれば、ドイツに短期留学することもできます。世界中のPASCH校から選抜されたメンバーが集まるサマーキャンプなので、そこでの体験は他では得難いものだと思います。今年はドイツ語同好会の部長でもある高校2年生が参加しました。」と坂東先生。
またPASCH校であることで、ドイツ語履修生はゲーテインスティテュート(世界各国に置かれたドイツ政府の文化機関)が行う様々な教育プログラムや催しにも参加できるそうです。「ドイツ企業の日本法人を訪れたり、ドイツ大使館で行われるレセプションに参加できたりするような機会もあり、プログラムによってはドイツ語同好会の生徒は中学生から参加できるチャンスもあります。」(坂東先生)
さらに環境教育を通して以前からつながりのある2つのギムナジウム「エコレア・インターナショナルスクール・シュヴェーリン」(シュヴェーリン)と「ケーテ・コルヴィッツ」(ハノーファー)とは、オンラインを通じて交流を続けてきましたが、2023年6月にはエコレアが再び獨協を訪れることが予定されていて、ようやく再開の見通しが立ってきたと言います。「ケルン大学から日本に留学に来ている学生の教育実習の場としても利用していただいていますが、こちらは3学期から再開予定です」と坂東先生。直接交流の再開に向けて準備が着々と進んでいます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
獨協中学校
[学校HP]https://www.dokkyo.ed.jp/
〒112-0014 東京都文京区関口3-8-1 Tel.03-3943-3651
最寄駅/
メトロ有楽町線「護国寺駅」徒歩8分。メトロ有楽町線「江戸川橋駅」徒歩10分。メトロ副都心線「雑司が谷駅」徒歩16分。JR「目白駅」から都営バス「ホテル椿山荘東京前」徒歩1分ほか。