中2は朝活で基礎学力を身につける
ほかの学年より20分早く登校
東京ドーム3個分という広大な敷地にある日本大学第三中学校。教育の三本柱は「勉強」「行事」「部活」で、「勉強」ではまず基礎学力を身につけることに注力しています。同校では学年ごとに学習フォローアップの方法が異なります。今回は中2の学習フォローアップについて学年主任で英語担当の川端光先生にお話を伺いました。
「中2は授業開始時刻の8時40分より20分早く登校し、朝活(朝活動)をしています。当初は朝読書をしていましたが、現在は国数英の小テストやプリント、iPadでの学習に取り組んでいます」
朝活には生活リズムが整い、始業前のウォーミングアップになるという効果も。さらに、生徒からは「弱点がわかった」「試験勉強をする際の目標を立てやすくなった」という感想が聞かれるそうです。
そのほか学習フォローアップとして英語ではレベル別の補習もあり、上位者講習や指名講習のほか中間層のステップアップ講座というものも。
「中間層のフォローアップをしたことが功を奏し、模擬試験での偏差値が上がりました」と川端先生。さらに、「学習フォローアップには生徒が基本的な力をつけつつ達成感を得られるよう、また飽きないよう小さな目標を設定するよう心がけています。そして高校卒業時、日大であろうが他大学であろうが、自分たちの力で勝ち抜ける実力をつけてほしいと思っています」と語ってくれました。
広報部主任で社会科担当の福家公次先生は、「本校は学習や行事への取り組み方は学年団の教員がそれぞれの学年のカラーに合った方法を考えています。私は現在、中1を担当しているのですが、朝活は中1でも取り入れたいと考えています」と言います。こういった柔軟性も同校らしさです。
昨年度は東大合格者も
福家先生に近年の進学状況について伺いました。同校の日本大学への進学は約4割、国公立大学など他大学への進学は約5割となっています。また、中3になると、学習意欲の高い生徒たちによる「選抜クラス」が設けられ、その多くは高校では「特進クラス」に進学します。ここ数年、東大や京大、一橋大など超難関国立大への合格者も出ている同校。
「昨年度、東大に合格した生徒は中学では選抜クラスに、高校では特進クラスにいました」
東大に合格した生徒は合格後のアンケートや合格体験記に「とにかく一番を維持したい」と、いつから受験勉強を始めたという意識はなく、ふだんから勉強に取り組んでいた、と記していたようです。また高校では生徒会に所属し、勉強以外でも頑張っていたそうです。
さらに、福家先生は入学したばかりの中1について、「放課後、学習室や図書室で自習をする生徒が大勢いて、勉強に対して意欲的です」と教えてくれました。
最後に「生徒の進路志望も多様化してきています。本校では国公立大だけでなく、難関私大でも活躍できる力を養いたいと考えています。そのための学習フォローは続けていき、新しいことにもどんどん挑戦していきたいと思います」語ってくれました。今後の学校の取り組みに注目です。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
日本大学第三中学校
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