私学探検隊

第一志望大学合格にこだわる英語の麴町学園女子 「学ぶことの楽しさを知る」アクティブサイエンス

英語4技能教育の先駆けとして、独自の英語指導メソッドであるアクティブイングリッシュを導入し、「英語の麴町」として注目を浴びてきた麴町学園女子中学校。生徒の「自己肯定感」を高める1つの仕掛け、という位置づけでもある英検の成果も飛躍的に向上し、2022年度には約6割の生徒が英検の2級以上を取得して卒業しているそうです。そんな同校がこだわるのが、大学への第一志望進学です。同校の校長である堀口千秋先生は「本校が掲げている教育ビジョンは『豊かな人生を自らデザインできる自立した女性』を育てることです。このビジョンを実現するためには、生徒自身が学びに対して前向きであることがとても重要です。子どもたちにはそれぞれ、得意な教科もあれば、苦手な教科もあると思います。

ご自身でも授業を行うという堀口校長

だからといって、そこに目を瞑って学びから遠ざかってしまえば、『本当はあったはずの未来の可能性や選択肢』が、その時点で奪われてしまうことになります。これは生徒にとって、とても不幸なことです。私は校長として、たとえ苦手な教科であっても、とにかく子どもたちに『学ぶことの楽しさ』を知ってもらえる教育を行い、どんな生徒でも、イキイキと自分の夢を語ることができる、そんな学校にしていきたい。」と、いいます。そうした思いを実現するための象徴的な取り組みの1つが、他校の理系教育とは目的を異にするアクティブサイエンスです。その取り組みについて、理科教員であり、同校の校長でもある、堀口先生にお話を伺いました。

 

「気づく力」が生徒の可能性を
無限に広げる
理科教育というと少し専門性の高い内容をイメージしがちですが、麴町学園女子のアクティブサイエンスが目指すのは、あくまでも同校の教育ビジョンである「豊かな人生を自らデザインできる自立した女性」の育成を体現することです。もともと理科の授業が好き、得意だという生徒はもちろんですが、一番の目的は理科に苦手意識を持つ生徒でも、アクティブサイエンスの学びを通して理科に対しての、さらに言えば学ぶことに対しての楽しさを知ってもらい、生徒自身の将来の可能性や選択肢を広げていくことだと堀口校長は言います。「アクティブサイエンスの授業では、『まずは自分で考えるという習慣をつける』ことを1つのアプローチとして重視しています。そのため、授業で扱うテーマは、身近な事象や事物を中心に、教科書には答えが載っていないものも積極的に扱います。教科書に載っている実験・観察を扱う場合には、必ず+αの問いを出します。用語や定理を覚える、あらかじめ決められた手順を再現する、ということを中心に据えた教え方をしてしまうと、生徒はどうしても本来の理科の学びの楽しさを実感しづらくなってしまいます。生徒には、失敗してもいいので、自分で実際に手を動かし、体験する中で、様々なことに気づき、関心を持ち、自由な発想で色んな考えを持って欲しいと思っています。

学ぶことの楽しさを知り可能性を広げる麴町学園のアクティブサイエンス

今、世の中は便利なもので溢れており、そこに疑問を持つ、気づく、ということが一昔前と比べて難しくなっているといえます。この『当たり前だと思っていたことに改めて目を向け、気づく』という感覚は生徒が学びの楽しさを知るために、とても重要なポイントになります。アクティブサイエンスの授業を通して、理科の領域だけに限らず、何が生徒自身にとって本当に興味があることなのかを見つけてもらうことができれば、アクティブサイエンスの第一段階は成功だと思っています。」(堀口校長)
その上で、堀口校長はこう続けます。
「実際に、学ぶことの楽しさを知るきっかけは、理科に限らず、他のどんな教科の中にも転がっています。好きな教科があれば自信がつき、それ以外の教科も頑張ることができるようになります。ここではアクティブサイエンスの取り組みを中心に紹介をしましたが、もちろん、どの教科の教員も、全員がそうした思いを持って、指導にあたっています。」(堀口校長)

社会に出てからも
必要な「学び方」を身につける
「また、本校では生徒が主体的に学びに向かう姿勢を育むために、生徒の『自己肯定感』を高めるためのアプローチについても気を配っています。」と校長の堀口先生は続けます。

生徒たちは先生のフォローを受けながら自分で考え学ぶ姿勢を身につけます

「生徒の『自己肯定感』を高めることは、自分にもやればできる、という気持ちを芽生えさせ、未知の領域でも思い切って足を踏み出す勇気にも繋がります。これは、予測が難しい今の社会においては、とても重要なマインドです。しかし、一歩足を踏み出せば、生じた困難に対して、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら解決策を考えなければならない場面が多く訪れることになります。学校よりも社会に出てから学ぶことの方が多いのです。だからこそ、私たちは生徒たちに、いわゆる基礎学力としての知識を教えるだけでなく、自律的に学ぶ力を身につけさせてあげなければいけないと思っています。そのために、本校では、面談等を通して、生徒一人ひとりの学習の取り組みについて、結果だけでなく、過程について生徒と一緒になってふり返り、生徒自身が自己のふり返りの質を高められるような介入の仕方を心掛けています。教員がそこに介入しすぎず、かといって介入しなさすぎてもいけないため、教師が生徒の状況を見極め、適切に促していく必要があります。ここが、本校の教員の力の見せ所でもあります。」(堀口校長)

麴町学園で待ってます!


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

麴町学園女子中学校
[学校HP]https://www.kojimachi.ed.jp
〒102-0083 東京都千代田区麴町3-8 Tel.03-3263-3011
最寄駅/
メトロ有楽町線「麴町駅」徒歩1分。メトロ半蔵門線「半蔵門駅」徒歩2分。JR・メトロ南北線丸ノ内線
「四ツ谷駅」、JR・メトロ南北線 有楽町線・都営新宿線「市ヶ谷駅」徒歩10分。

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