「英語ができて当たり前」を実現する教育で次世代の表現者として生涯使える英語力を育成
普遍的な仏教の教えから心の育成を行いつつ、先端の教育を柔軟に取り入れ実践する淑徳SC中等部・高等部。一昨年はユネスコスクールに認定、来年度からは中央大学理工学部との教育連携のもと高等部に「デジタル教養クラス」を開設予定と、生徒のための学びの場として進化を続けています。3年前に開設したGSC(中高一貫)コースは、中等部全学年が揃い、以前にも増して生徒たちの笑顔が校内にあふれています。
少人数制のメリットをいかし発話から始まる英語教育で苦手意識を払拭
GSCコースでは、「グローバル社会の中で自分の考えを発信・表現できる人」を教育テーマのひとつとし、生涯使える英語力の育成に取り組んでいます。英語科の原大悟先生は「変化の激しい社会の中、ひとりの表現者として生きるために、確かな英語力をつけることを目的にしています」と話します。
少人数制というメリットを最大限に活用しながら、中高の6年間をⅠ~Ⅲ期に分けて進む英語教育は、英語のプロフェッショナルが開発したオリジナル教材を使用します。Ⅰ期にあたる中学1・2年では、音声を重視して展開。週5回の英語授業のうち3回はネイティブの先生がメインのTTで、英語を聞いて話してを繰り返していきます。「中学生が陥りやすい『読めないからできない』という壁を取り払うため、音に慣れ親しむことから始めています。授業では、生徒が発話する時間をどれだけ多くとれるか意識しています」。
Ⅱ期にあたる中3・高1では、文字をプラス。多読を徹底的に行い、要約をしたり友達と内容をシェアしたり、スペルを見ての発話や筆記のスキルを高めていきます。既に音として英語を理解しているため、文字への移行もスムーズです。もちろん最初は間違えることも多いそうですが、間違えたことで気づきがうまれ次の学びに繋げるという能動的な学習スタイルになっています。
Ⅲ期にあたる高校2・3年では、培ってきた英語力を駆使して、リサーチやプレゼンテーションなどを重ね、表現力を磨いていきます。このような6年間の学びで身につけた、確かな英語4技能と豊かな表現力は、大学入試の総合型選抜や一般入試を突破する力にも通じています。
他学年同士刺激を受けながら授業以外でも英語力を高める
夏休み期間には中等部全学年参加のEnglish campも開催。昨年度はアウトプットに重点を置いた内容で、生徒たちは英語での表現方法を実践的に学習しました。最終日には学年ごとに英語劇を披露。縦の繋がりを深めると共にお互い良い刺激になったようです。「ネイティブの先生に話し方や抑揚のつけ方を教わったり、自分たちで考えた劇を成功させるため、生徒たちは楽しみながら取り組んでいました。昨年、他学年の劇を見ている分、今年はさらにレベルが上がるのではと思っています」と、期待を膨らませます。
また、1年間にわたるプロジェクト学習では、世界遺産をテーマに各学年が情報を集め、問題点、疑問点を見つけ解決プランを考えた後、英語でのプレゼンテーションを行います。世界遺産を通して、日本や世界の文化に対する知識や教養を身につけ、遺産の価値や歴史を振り返り、物事を様々な考え方や視点で見る力を育みます。このプロセスを英語で発表することで「従来のように学んだことを紙の上で表現するだけではなく、本校で学んだことを基に、人とのコミュニケーションのツールとしての英語」という気づきを得て欲しいという狙いがあります。
「本校独自の英語教育によって英検の合格率はもちろんのこと、現時点で生徒たちはかなりの力をつけていると実感しています。進んで英語に接していく姿が見えるので、さらに難易度が高くなっても挑戦していくでしょう。Ⅱ期・Ⅲ期での英語力の変化がとても楽しみです」と原先生は話してくれました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
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