今年の夏も「鉄道模型の甲子園」に出場。 目指すは文部科学大臣賞、果たしてその結果は?
女子ならではの鉄道模型
白梅学園清修は一般的にいう“部活動”ではなく、放課後の課外活動として「エリアコラボレーション」(通称エリコラ)を設置しています。その一つである鉄道模型は2011年に発足。当初から「鉄道模型の甲子園」と呼ばれる全国高等学校鉄道模型コンテストで毎年のように入賞し、2021年には最高賞でもある「文部科学大臣賞」を受賞しました。
今年は8月4日から6日まで新宿・住友ビルで全国から155校が参加して開催。モジュール部門に参加した4年生(高1)の鉄道模型デザイン班のみなさんにお話を伺いました。「文部科学大臣賞をとることを目標にテーマを決めました。作品名は『田舎のかをり はじめて来たのになつかしい…』で、モデルとなったのはネットで見つけた京都・美山のかやぶきの里です」と教えてくれたのは副部長の石井素子さん。
コンテストまで約3か月間、毎日の放課後の作業はもちろん、時には自宅に持ち帰っても作業するほどみなさん制作に没頭していたとか。また、とくにこだわったのがかやぶき屋根。「かやぶき屋根は実際に江戸東京たてもの園に行き、見学しました。かやぶき1本1本の向きや厚さなどを見ることができ、勉強になりました。かやぶきは麻のひもで再現しました」(小野蓮姫さん)
さらに、「人間一人ひとりにも動きをつけ、風景の中にもリアルを再現するようにしました」(小林結菜さん)と細部にもこだわりが。
鉄道模型といえば男子のイメージが強いのですが、同校の模型ファンは老若男女問わずいて、「細かいところがいい」とか「温かみや優しさを感じる」など男子が作ったものとは違う魅力を感じているようです。
優秀賞を受賞。でも、悔しい!
細かい作業を繰り返し、コンテストの日まで夏休み返上で頑張ってきた模型作りですが、結果は優秀賞(2位)でした。その結果にみなさんは「悔しい!」と口を揃えて言います。
「ただこのメンバーで一つの目標に向かって全力で取り組めてよかったです」(佐藤暖奈さん)
一方、高校生になって鉄道模型に参加した遠藤有里奈さんは、「私は鉄道模型に参加してまだ日が浅いせいか2位でもすごいなと思いました」と言います。
実はみなさん、鉄道に興味があって入ったわけではなく、「もともとモノを作ることが好きでした」(石井さん)、「大会に出るとホテルに泊まれると聞いたので」(小野さん)、「入学前の説明会で作品を見て興味を持ちました」(小林さん)、「文化祭でミニジオラマを見てから絶対自分も作りたいと思いました」(佐藤さん)、「部室の前を通ったら楽しそうな話し声が聞こえてきたので」(遠藤さん)ときっかけは様々。
また、この模型作りを通して学んだことを聞くと、みなさん「仲間の大切さやあきらめないでやり続けること」と言います。そして、「来年こそは文部科学大臣賞をとります!」と早くも決意表明をしてくれました。鉄道模型は説明会などでも見ることができます。精巧に作られた温かみのある清修ブランドの作品、ぜひ実物を見に行ってください!
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
白梅学園清修中学校
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