伸び伸びとした校風を継承し大学との連携を視野に新しい学びも
かえつ有明中学校では、2023年4月に石川百代先生が校長に就任しました。創立以来、伸び伸びとした学びを尊重し、「共感的コミュニケーション」を大切にしている同校。さらなる進化を目指す石川校長に、就任後の思いや今後の展望を伺いました。
サイエンス科」を軸に築いてきた思考力の土台
本校では「ディープラーニング」、「グローバル」、「ダイバーシティ」の3つを教育理念に掲げています。その実践の軸となるのが、独自科目の「サイエンス科」(中学校)と「プロジェクト科」(高校)。
「サイエンス科」では、探究や学びの土台をつくることを目的としており、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて「共感的コミュニケーション」のスキルなどを育みます。本校に自分の意見を発表したり、人前で堂々と話ができたりする生徒が大勢いるのは、これまでに思考力の土台を築いてきたからこそ。科目創設以来17年の蓄積がありますが、今も先生方は、研鑽を積み、勉強会を通じてカリキュラムをアップデートしています。
「共感的コミュニケーション」は、人間関係のマネジメント。自分の気持ちを素直に表現するには相手との関係が重要で、先ず相手の言葉に耳を傾ける態度が大切なのです。学生時代から身に付けておけば、社会に出てから大きな武器となるはずです。
伝統を受け継ぎながら縦と横のつながりを広げたい
私は嘉悦学園の学生として、中学から約10年間を過ごしてきました。短大を卒業後、渡米してMBA(経営学修士)の学位とCPA(米国公認会計士)の資格を取得しましたが、基盤にあるのは、学生時代に学んだ会計や簿記の知識です。嘉悦大学の学長を務めていたこともあり、嘉悦学園への思いは人一倍強い。「サイエンス科」をはじめ、伸び伸びとした校風や帰国生も一緒のホームルーム、個性豊かな生徒たちなどの素晴らしい伝統を受け継ぎながら、さらに進化させたいと考えています。
具体的には、大学と連携したICT・データサイエンス教育への取り組み推進です。今後は、本校から情報オリンピックへの挑戦者などが出るかも知れません。また、本学園出身のOBの皆さんの講話なども実施したいですね。縦と横のつながりを広げることで、生徒たちの可能性も広がっていくのではないでしょうか。
また、生徒のみなさんと積極的にコミュニケーションを取りたいと思います。校長に就任してからも「校長先生に質問したい!」と直接疑問を投げかけてくれる生徒もいて、頼もしいです。
先生と生徒の距離も近く、いつでも生徒の力になりたい、よりよい授業をしたいという先生の熱意には感動します。入学時には人前で話すのが苦手だった子が、授業上手な先生の誘導でいつの間にか話すのが好きになっていることもあるんですよ。
6年間で身に付けて欲しいのは、自分で考えて行動する力。2024年4月にはSTEAM教育を実践する芸術棟が完成する予定です。発信する力を育む環境で新しい自分を発見してください。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
かえつ有明中学校
[学校HP]https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1 Tel.03-5564-2161
最寄駅/
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