私学探検隊

生徒が主役の文化祭“三黌祭(さんこうさい)”を裏で支えた有志たち

4年ぶりの通常開催テーマは「アドバンス」

コロナの影響で2年間オンライン開催になったり、昨年は一般公開できるようになったものの食事コーナーなどの一部で制限があったりとイレギュラーな事態が続いた三黌祭。今年はようやく4年ぶりに通常開催が実現し、多くの来場者で賑わいました。
三黌祭はプログラムの運営から校舎の装飾までのすべてを生徒たちが主体となって創り上げていくのが特徴。その中心となっているのが、公募制で集まった三黌祭運営委員のメンバーです。今回は、今週末(9月30日・10月1日)に三黌祭を終えたばかりの三黌祭運営委員のチーフメンバー6人に集まってもらい、三黌祭に賭けた思いや無事に終えた後の感想を聞いてみました。

今年の三黌祭のテーマは前に進むというイメージの「アドバンス」。入口を飾る絵画工芸部のオブジェにも勢いを感じさせる。

今年の三黌祭のテーマは「アドバンス」。「コロナの影響で思うようにできなかった日々が終わり、ここから前へ進んで行こう!という気持ちを込めました」と話すのは運営委員長の野﨑奏大くん。三黌祭運営委員の募集があったのは4月。今年は中1~高2まで31名が集まりました。メンバーの中には毎年手を挙げる生徒もいますが、高2の河戸理意くんは「今まではただ参加する立場だったけれど、高校生活最後の三黌祭は運営する側を経験してみたいと思った」と初挑戦。初めて担当した取材班では悪戦苦闘の日々だったようですが、各クラスの出し物や部活動の発表について事前にレポートする大役を果たしました。そして、取材班が取材したものを学校のHPに更新していくのが、広報班の萱野ひかりさん。広報班は中1のときからやっているそうで、今年で4年目のベテランです。

教室だけでなく、講堂、中庭などキャンパス内のすべてを使って展示発表をしている。

先輩から後輩へ受け継がれる生徒が主役の校風

三黌祭はクラスの出し物の他に、講堂や野外ステージで部活動の演技や有志参加によるステージ発表もあります。「講堂班は例年は観客整備が中心ですが、今年は野外ステージの企画も担当しました。甲子園に出場した野球部の高3生をインタビューしたのですが、大盛況で嬉しかったですね」と講堂班の村山穂果さん。イベント班は野外ステージの運営を担当。「途中でレイアウトを変えなければいけないハプニングに見舞われましたが、なんかと乗り切ることができました」と、当日の慌ただしさをイベント班の塚本涼子さんは振り返ります。そして、校舎に彩りを添えたのは装飾班の小田切優太くん。「今年は各クラスに折り紙を配り、三黌祭に賭ける思いを綴ってもらいました。集めた折り紙をつなぎ合わせ大きなモザイクアートを完成させました」と、各班それぞれが自分たちの役割を全うしたようです。
「いろいろと大変なこともありましたが、これまでで一番楽しい三黌祭になったと思います。頼もしい後輩たちが来年はもっと楽しい三黌祭にしてくれるはず!」(野﨑くん)。先輩から後輩へ、主体性を大切にした校風は脈々と受け継がれていきます。

インタビューに答えてくれた三黌祭運営委員のメンバー。左から村山さん、河戸くん、野﨑くん(高2)、塚本さん、萱野さん、小田切くん(高1)。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

日本大学第三中学校
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