2023年、関東大会に出場したアーチェリー部。個人、団体ともに準優勝という好成績を残しました。快進撃を続けるアーチェリー部に話を聞きました
珍しい中学アーチェリー部躍進する高校生が身近な手本
アーチェリー部には中高合わせて約40人が在籍しています。全国でも中学校でアーチェリー部がある学校は珍しく、部員もほとんどが初心者です。高校3年の部長・小宮悠杜さんも「先輩たちが活動する姿を見て、かっこいいと思い憧れて始めました」と話します。しかし、「弓や矢は元々、武器。かっこいいだけではダメ。危険性も十分理解しなければなりません」とも。初めて矢(アロー)を射るのは入部2カ月後ぐらい。8月にある合宿で集中的に練習し、11~2月に行われる大会で初めて試合を体験します。
獨協中学校では特別な指導者がいるわけではなく、基本は上級生が下級生を指導、時々OBの方々も来校して指導しているそうです。校内には小さいながら練習できる場所があり、これは都内の学校ではかなり恵まれた環境だそう。中学生は主にここで練習します。高校生になると学外の練習場に出向くことがほとんどで生徒たちは各自で練習しています。練習場の場所は限られ、遅いときは夜9時、10時まで練習するため、まさにアーチェリー漬けの日々。かなりハードですが、高校2年生の副部長・原将太さんは「限られた場所と時間での練習なので、かえって濃い練習ができています」。また小宮さんは「学校以外の人と接するので、フォームなどを参考にしたり、刺激を受けたりできるのが大きい。勉強との両立も大変ですが、練習場が開く前の図書館、移動中の電車、帰宅して1時間だけなんとか頑張るなど、隙間時間を有効に使うようになりました」とも。学外での練習もプラスにとらえ、忙しいとか大変ではなく「どの部活より充実している」と話します。
関東高等学校アーチェリー選手権大会準優勝、都総体優勝などのほか、高校2年生の河西大心さんはU18ナショナルチームにも選出されるなど、練習の成果が目に見える結果として表れています。今年度はより高い成績を目指しています。昨年のインターハイで緊張して結果が残せなかった原さんは「初めて緊張して自分がどうなるかを体験した。今度はもう大丈夫。今年もインターハイに出場し、必ず自己ベストを出したい」。高校1年生の玉木陽仁さんも「中学生は外の練習場に行くには保護者同伴なので練習も制限がありました。高校生からはもっと練習できるようになるので大会でも成績を残せるように頑張りたい」と意気込みを語ってくれました。
憧れからスタートした部活動。なりたい姿が目の前にあり、先輩たちから学び、後輩を指導しながら学び、互いに切磋琢磨していく部員たち。全員一緒に練習する機会は少ないですが目標は同じ。次の大会を見据えて動き始めています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
獨協中学校
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