私学探検隊

新芸術棟BLOOMが完成!生徒たちの感性と個性が芽吹き、花開く拠点に

生徒一人ひとりが自分らしく、そしてより良い世界を創りだすために主体的に行動できる人間へ成長するための教育を大事にしているかえつ有明。東京23区にありながら、広く、充実した学びの施設のあるキャンパスで注目なのは図書スペースや多様な学習ができるプロジェクトスペースを備えた「ドルフィン」と呼ばれる学びの拠点。そしてこの春新たに加わった新芸術棟「BLOOM」です。

1階は変形の円の空いた木の温もりのある部屋。靴を脱いで思い思いに座る。

創作活動から芽吹き、
社会を変える花を開く

芸術科主任でアーツセンター長の髙倉吉規先生

計画段階から携わってきた、芸術の髙倉吉規先生は言います。
「『ドルフィン』が言語能力によるアウトプット中心の場所であるならば、『BLOOM』は非言語能力によるアウトプット中心の場です。人々が作るものからみんなの可能性が芽を出し、枝を伸ばし、花を開かせていく「BLOOM」。普通の教室のように前に先生が立ち、それに向かって生徒が座るのではなく、前も後ろもなくフラットで柔軟な空間です。使う教科も、目的も、使い方も、使う人たちが自由に考え、変えていける場になって欲しいですね」

3階は組み立て式の机と椅子があり、全て取り払うこともできる。

各教室には、技術・家庭科や美術などに必要なミシンやコンセント、材料はあるものの、部屋によっては椅子や机は可動式で国語や英語、理科などの授業が行われていました。そして、生徒が自ら能動的に、創造的に学んでいく姿こそ、かえつ有明の教育の柱の一つである「ディープラーニング」なのです。

生徒のフィールドは学外へも
地域の人や企業と広がる輪
昨年の8月には、地元商業施設「有明ガーデン」の夏祭りに高1新クラスの生徒が参加。プロジェクト科の授業の一環として地域のフィールドワークから地域に合わせたミコシ作りまで行い、地域を盛り上げました。

レーザーカッターなどを使い、イベントの企画デザインなどを手がける「博展」と共に作ったミコシを担いで歩いた

「生徒たちはこの臨海エリアは新しいために神社がないことに気づきました。そこで、神輿には神ではなく人を中心にした街でありたいという願いから、住民に書いてもらった絵馬を飾ったミコシを作り、地元の子どもたちと担ぎました」
今年もすでに夏祭りに向けてプロジェクトは始まっています。他にも学校のある木場エリアに多い材木店などとも協力し、地元のビジネスや地域が抱える課題を解決する方法を一緒に取り組んでいく予定です。
さらに新芸術棟の屋上では、農作物を育てるプロジェクト、反対側の校舎の上には養蜂プロジェクト……など、大小さまざまなプロジェクトが進行しています。「教師はきっかけを作る役割だと思っていますが、主体は生徒」と髙倉先生。かえつ有明での6年間が、生徒たちの大きな財産になっていくでしょう。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

かえつ有明中学校
[学校HP]https://www.ariake.kaetsu.ac.jp/
〒135-8711 東京都江東区東雲2-16-1 Tel.03-5564-2161
最寄駅/
りんかい線「東雲駅」徒歩8分。メトロ有楽町線「辰巳駅」徒歩18分。メトロ東西線・都営大江戸線
「門前仲町駅」、JRなど「東京駅」、メトロ有楽町線「豊洲駅」から都営バス「都橋住宅前」ほか。

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