大学生・大学院生からの等身大のメッセージで未来を描き、進路を考える
座談会では、効果的な
学習方法のアドバイスも
夏休み明けの9月に「卒業生が語る会」が開催された専修大学松戸中学校。中学3年生が体育館に集まり、現在大学・大学院で学んでいる先輩たちから様々なお話を聞きました。
前半は、先輩に中高での学校生活の様子や、進路選びについて、現在の研究内容や将来について語っていただきました。
前半の最後には後輩への言葉として、「中学から自分で考えて行動することが大事」「迷ったらとにかく先生に相談を」「どの進路を選んでも、それが正解と思えるように努力することが大切」など、数年前まで同じ学び舎で学んでいた先輩だからこその等身大のメッセージが伝えられました。
後半では、特に話を聞いてみたい先輩のもとへ出向き、座談会形式で質疑応答が行われました。座談会では、実際の大学生活・研究生活に関する話を聞いたり、在校生からは「どうやったら成績を上げられる?」「英語の効果的な勉強方法は?」「受験前の1日の学習時間は?」など勉強に関する質問が飛び交い、真剣にメモを取る姿もありました。
今回卒業生として生徒と交流したのは、大学3年生から大学院生・医学部6年生までの8名。イベント終了後に、2名の先輩に在学中の話をうかがいました。
「勉強面では、選抜クラスで常に上位層の仲間と切磋琢磨できる環境があったため、自分もがんばろうと意識を高めることができた」と振り返るのは、東京理科大学大学院で機械航空宇宙工学を専攻する井藤寛樹さん。井藤さんはまた、勉強をがんばりつつ高校生活を楽しめる環境も“専松”の良さだといいます。「思い出深いのは、文化祭で焼きそばを出品して最優秀賞をもらったこと。生徒主体で企画を立てる機会が多く、自分で考えて行動する力を養うことができました」(井藤さん)
「中高での異文化交流の経験が、現在の進路に結びついている」と語るのは、筑波大学大学院で、外国にルーツを持つ子どもたちへの日本語教育について研究している鎌田真凛さん。「外国人教師や留学生との交流が多く、いろいろな世界を知って視野を広げることができました。完璧な英語力がなくてもコミュニケーションが取れることを学び、その後ニュージーランド語学研修に挑戦するなど積極的になることもできました」(鎌田さん)
様々なプログラムで
早期から自分の将来を考える
中学1年次から自分の将来について考えるきっかけとなるイベントが多い同校ですが、特に中学3年次には「卒業生が語る会」以外にもイベントが盛り沢山です。
例えば、7月からは「文集」の作成が始まります。生徒たちは「私が就きたい職業」「大学で勉強したいこと」「今、一番興味のあることに結びつく職業」の3つからひとつのテーマを選んで調査を行い、約半年間かけて文章にまとめます。
10月には、卒業生の協力を得て大学を案内してもらう機会もあり、大学生活のイメージをふくらませます。さまざまなフィールドワークで視野を広げ、やりたいことを見つけていくのです。
第1部:パネルディスカッション
前半のパネルディスカッションでは、8名の先輩が研究内容や中高時代の過ごし方、進路をどのように決めていったかなどを語った
第2部:座談会
後半は、話を聞きたい先輩のもとへ行き、座談会形式で質問を行った。「効果的な勉強方法は?」「勉強のモチベーションを保つ方法は?」など積極的に質問をする生徒たち
東京理科大学大学院創域理工学研究科機械航空宇宙工学専攻修士2年 井藤寛樹さん(14期生)
筑波大学大学院言語学サブプログラム博士前期課程2年 鎌田真凛さん(14期生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
専修大学松戸中学校
[学校HP]https://www.senshu-u-matsudo.ed.jp/
〒271-8585 千葉県松戸市上本郷2-3621 Tel.047-362-9102
最寄駅/
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