「まずはやってみよう!」様々な体験で視野を広げる
技術の授業で新宿名物
内藤とうがらしを栽培
学習院女子では、「本物に触れる 過程を大切にする 表現力を身につける」を教育の柱として、様々な学びの場を用意しています。私たちの生活、すなわち「生きること」に直結する技術・家庭の授業では、衣食住について、様々な角度から学んでいきます。
なかでもユニークなのが、中3・一学期の技術の授業で行われる「栽培」です。
同校のある新宿区では、江戸時代に「内藤とうがらし」という唐辛子の栽培が盛んに行われていましたが、鷹の爪の登場や住宅化が進み衰退してしまったそうです。再び新宿で復活させようというプロジェクトが発足し、学習院女子も協力することになりました。
栽培は5月に苗から始めます。当番制で毎日水やりをし、一人一鉢を大切に育てていきます。授業では花の咲き方や葉の大きさを調べ、肥料の与え方による変化を見るなど、一人ひとりがテーマを持って観察し、写真やイラスト、グラフを用いてレポート作成をします。また、夏休みに、収穫した内藤とうがらしを使ったオリジナルの料理、染め物やアクセサリーなど好きなものを選び、雑誌風のポスターにする課題に取り組みました。完成品を見た技術・家庭の饗庭あやの先生は、「皆それぞれにオリジナリティー溢れるポスターを作成してきたので、とても驚きました」と話します。
実際に体験することが
気づきや成長につながる
「技術の授業では、生活に関わる様々な分野を学びます。生徒の中には経験したことがないものや苦手と思う分野もあるかもしれませんが、『まずはやってみよう』と背中を押し、挑戦してもらいます。実際に体験していくうちに、今までは虫を触れなかったのに、楽しそうに土いじりをするなど、変わっていく生徒が見られます。また、自分が普段当たり前のように食べたり、使ったりしているものには、それらを作り、加工し、運ぶ人がいる背景に気づくなど、いろいろなことに興味が広がるようになります。実習の授業を通じて、生活に必要な知識だけでなく技術も身に付け、自立への基礎を築いていきます」(饗庭先生)
まずは行動してみる。この学びの姿勢は、学習だけでなく、部活動や委員会活動、進路選択などのチャレンジにもつながっているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
学習院女子中等科
[学校HP]https://www.gakushuin.ac.jp/girl/
〒162-8656 東京都新宿区戸山3-20-1 Tel.03-3203-1901
最寄駅/
メトロ副都心線「西早稲田駅」徒歩3分。メトロ東西線「早稲田駅」徒歩10分。JR・西武新宿線・メトロ東西線「高田馬場駅」徒歩20分。「高田馬場駅」「池袋駅」「渋谷駅」「新宿駅」からバスあり。