ユニークな理科実験を通じて 身近な興味を突き詰める楽しさを知る
身近なことに疑問を持つ姿勢を理科実験で育む
アメリカ・ネブラスカへの修学旅行や、日本の大学で学ぶ留学生との交流など国際交流に定評のある専修大学松戸中学校ですが、もうひとつ特徴的なのが理科教育。
週に4時間の理科の授業とは別に、中学1年次と2年次には週1時間「理科実験」の授業があり、通常授業では行わない、変わった内容の実験を行っています。どのような実験を行っているのでしょう。今回は、理科の小貫俊介先生に話をうかがいました。
「たとえば、10メートルの高さから落とした卵が割れないような装置を画用紙だけでつくる実験では1週目で設計し、翌週に実験を行います。どうすれば卵が割れない仕組みをつくれるかと考え、工夫しながら実際に手を動かすことがおもしろいようで、生徒達は夢中になって取り組んでいます」(小貫先生)
ほかにも、ストローをつなげ、どれくらいの高さまで水を吸い上げられるかを調べたり、ムラサキキャベツ液を利用して冷やし中華を作り、酸性・アルカリ性を調べる実験、お米のおいしい炊き方を考える実験も。遊び感覚で楽しめるような授業を展開しています。
こうした体験型の学習によって、生徒達は身近なものごとに疑問を持つ姿勢が育まれるといいます。夏休みの自由研究では「濡れた靴に新聞紙を入れるのは本当に効果的か?」など、生活に密着した興味を追求する生徒が増えているといいます。
生徒の興味を引き出し理系への選択肢を広げる
さらに、この新カリキュラムを導入して1年目から「科学の甲子園ジュニア」にも出場。千葉県大会で入賞を果たすなど、着実に理科に対する関心は高まっているといいます。「課題に取り組むなかでは、思い通りにならないこともありますが、都度軌道修正しつつ、トライ&エラーを繰り返すことが大切。粘り強くものごとに向き合う姿勢を育んでもらえたらと思います」(小貫先生)
また、高校2年次の文理選択で理系を選ぶ生徒も増え、今後は理系大学や学部への進学者も増えることが予想されます。「学力を伸ばすためには、生徒自身が自発的におもしろがることがなによりも大切。彼らの関心を引き出すためには、教科書に即した授業だけでなく、こういった取り組みが必要だと考えたんです。実験の楽しさを体感することで、自らの興味を突き詰めることのおもしろさを知ってもらえたら」(小貫先生)
夏には、小学生向けに理科実験の体験授業も開催されています。予約制で、毎年予約開始日の午前中に定員になってしまうほどの人気ぶり。入学前に、これまでになかった“楽しい理科”に触れるチャンスです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
専修大学松戸中学校
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