私学探検隊

中高一貫ならではの全員活動で培う人間力と 生徒たちの意識が「文武両道」を実現 卒業後にも続く〝繋がり〟が伝統を支える

全員活動で身に着く自覚と責任感
協力し合うことで「和=輪」を生む

獨協の吹奏楽部は、中学生と高校生が一緒に活動しています。「吹奏楽部は伝統的に先輩が後輩を教えています。全員がレギュラー、全員で演奏が基本です」と話すのは部長の島亀親さん。「入部の段階ではほとんどが未経験者ですが、高校生が一から教え、8月のコンクールには全員で舞台に立ちます」。9月の文化祭、12月の教会のクリスマスコンサート、3月の定期演奏会を中心に年に10回程の本番があります。全学年で活動をするため、お互いに協力し合い、補い合うのが日常で、部員同士の仲もいいと言います。
そんな生徒たちが大切にしていることは『感謝』。保護者の方や先生方、OBの方々への感謝の気持ちを忘れないこと。
また『時間を守る』『お客様にいい演奏を届ける』ことも意識しているそう。「全員で行動するので、みんなに迷惑がかからないように時間を守ることは当然。活動日が多いため計画的にならないと学業との両立はできません。全員レギュラーですから、みんなでいい演奏をしようという意識も高いと思います」。
顧問の古池俊明先生も「少人数ですが、その分、教員も含めお互いをよく知り、協力し合っているため絆も強い。6年間を通して演奏のスキルだけでなく、人としても成長しているのを感じます。近年、部内での進学実績がいいのも生徒たちの意識によるものです」。全員で部活動を進めていくことで、生徒たちに自覚が芽生えていきます。「先輩たちのおかげで今の自分がある。次の世代に繋いでいくことが僕たち上級生の役目」と話す島さんの言葉にすべてが表われています。

大人数の中で必要な協調性とリーダーシップの大切さを学ぶ

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バスケットボール部は中高合わせて約60人の大所帯。ここでも高校生が中学生を指導しています。「練習内容は先生が決めますが、中1を中2が、中2を中3が、中学生を高校生が、というように、先輩が後輩を指導しています」とキャプテンの加藤圭哉さん。「4泊5日の夏合宿では、縦割りでグループ分けをして集団行動や協力をすることで、学年の垣根を越えて縦のつながりが強くなります。それが部内のまとまりにつながっていると思います」。また、「キャプテンはもちろん、下級生の指導をするという意味でリーダーシップは不可欠。チームプレイであるバスケットは協調性も必要なので、部活動を通して学ぶこと、身につけるべきことはたくさんあります」と顧問の平夏樹先生は話します。
バスケットボール部の活動は週3日。限られた時間の中で、全力を出すには気持ちの強さも大切だと言います。「人数が多い中で自分をアピールするチャンスは限られます。短い時間でも全力で臨む。そのための気持ちの強さが求められます」と平先生。やる気は力になり、刺激は向上心につながります。「上級生になって、自分の行動、プレイ、すべてが後輩に影響を与えていると自覚しました」という加藤さんの言葉通り、部活動を経てだんだんとリーダーシップが出てきます。
獨協中学校の部活動は、6年間で確実に生徒たちを大きく育てているようです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

獨協中学校
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