思考スキルとマインドを身につけプロジェクトで実践!思考力・判断力・表現力をつける「サイエンス科」
変革し続ける社会でも自分の意見をもって新しいものを創造し、「自信をもって世界で活躍できる人間」を先進的な独自カリキュラムで育てているのが、かえつ有明中学校です。注目を集めるその教育の中でも、今回は独自の教科「サイエンス科」を紹介します。
思考スキルとマインドを「サイエンス科」で身につける
かえつ有明の「サイエンス科」は、思考力や創造力など未来を生き抜く力を育むための教科です。
「どんな教科や問題に取り組むときでも必要な学びの基礎・基本のスキルとマインドのトレーニングの授業です。時代がどんどん変わるように、求められるスキルは常にアップデートされていきます。全教科の教師が中高関係なく集まり、毎年プログラムを検討して作っているオリジナル授業です」と、サイエンス科・プロジェクト科主任の田中理紗先生。
授業は、「情報収集」「整理分析」「統合」という3つのプロセスを繰り返しながら、学びを深めていきます。そのプロセスを、3年間で何度も繰り返すことで、生徒たちは自らのスキル&マインドとして取得し、他の科目や活動にも応用していけるようにもなっていくそうです。日本で初めて取り入れた「スパイダー・ウェブ・ディスカッション」に取り組んだ様子は『最高の授業』という書籍でも紹介されるほどでした。
中1・2では週2日の授業があり、プロジェクトを通して実践しながら学び、中3では自分で課題を設定し、探求していきます。
プロジェクト型でワクワクと動き・学ぶ
これまでのプロジェクトの一部を紹介しましょう。
中1では、オリジナルのカップ麺を考え、実際に食品企業にプレゼンテーションを行いました。枠にとらわれない斬新でユニークな発想の商品が出てくるそうです。中2では、ストーリーテリングの手法を使い、民泊した地域の活性化を促進するPR動画を作ったこともあります。中3では独自のプロジェクトに取り組みます。「幸せとは何か」に挑んだ男子3人は、ホームレス支援団体や実際のホームレスの方にインタビューをし、自分たちの仮説を検証しました。フェアトレード(FT)について取り組んだ女子生徒たちは、企業や学校にプレゼンし、FT商品を学内で販売しました。その他にも、ミネルヴァ大学の学生によるワークショップでPDCAのサイクルを体感学習しました。
こうしたサイエンス科での学びの蓄積から、高校では「プロジェクト科」としてさらに個々のプロジェクトを追求します。机上で終わらず、生徒たちは自分たちが見つけた・気づいた問題を、どんどん解決へと動き出していく力を身につけているのです。
学外でもアクティブに挑戦し、成果につなげている
こうしたプロジェクトが、2018年の「マリンチャレンジプログラム」や「サイエンスキャッスル大会」という中高生のための学会での発表は、最優秀賞を受賞。2020年にソニーが主催した「U24 CO-CHALLENGE2020」ではグランプリを受賞。それ以外にも、ツバルの水没危機に立ち上がった生徒が、実態調査やクラウドファンディングを行うなど、生徒たちのアクションは動きを止めません。かえつ有明の生徒たちは、卒業後もきっと自分の道を切り拓き、社会を変える一端を担っていってくれる人に育つでしょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
かえつ有明中学校
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