多種多様なテーマで「知」を深め「知」を耕す 生徒たちの学ぶ意欲を育む一中一高ゼミ
今春、難関大学の合格実績が過去最多となり、中学入試においても、志願者を増やした農大一中では、東京都立立川国際中等教育学校で校長を務めていた幸田諭昭先生が新校長として着任。新たな教育環境の整備も始まり、注目を集めています。
「小さな努力の積み重ね」を大きな夢につなげる
今春から同校に着任した幸田校長が大切にしている言葉は「凡事徹底」です。「『凡事徹底』とは、なんでもないような当たり前のことを徹底して当たり前にやるという意味です。大きな目標の実現のためには小さな目標やスモールステップを一つ一つ積み重ねることが大切です。当たり前を積み重ねることを諦めずに継続することが、当たり前ではない大きな成果として実を結ぶのです」と幸田先生。
同校では本物に触れる「実学」を通して「知」を深く「耕して」ほしいという「知耕実学」の考えに基づく授業を展開しています。本物を通じた学びの体験とたくさんの人との出会いから夢を見つけ、その実現に向かって努力する環境が同校には充実しています。
学年・教科の枠を超えた「一中一高ゼミ」が知的好奇心に火をつける
同校では自由参加型の「一中一高ゼミ」を開講しています。教員が得意とする分野を中心にその数は年間80講座ほど。1回で完結するものから連続して行われるものもあり、複数の受講も可能です。内容は英語の科学雑誌を読み解き議論するゼミや趣味を深堀りしたものなど多種多様。
一中一高ゼミの取り組みの中で、外部コンテストにも積極的に参加しています。その成果も目覚ましく、昨年度はYAMAHA主催「ボカロ甲子園2021」の全国大会で中学校高等学校部門最優秀賞を受賞しました。その他にも「高校生模擬起業グランプリ」では農大の併設校であるという利点を生かし、農大オホーツクキャンパスの教授の協力を得て、廃棄されてしまうエミューオイルを使った高品質のシートパックを生徒たちが企画開発し、商品化しました。
一中一高ゼミでは、日々の授業とは違った角度から好きなことに深く向き合うことができます。好きなことに取り組む中で日々の授業の中では気付かなかった力を発揮する生徒もいるそうです。そうした学びの体験が生徒一人ひとりの成長につながっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東京農業大学第一高等学校中等部
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