市川・松戸 女子中学校見学バスツアー 2018年5月16日(水)
市川・松戸 女子中学校見学バスツアー 2018年5月16日(水)
今年で13回目を迎えた、『市川・松戸 女子中学校見学バスツアー』。
一日で3校を回れるバスツアーとあって人気の企画です。
今年もバス5台に分乗してのツアーとなりました。
快晴の朝、集合は国府台女子学院。
ツアー受付で3校の資料を受け取り、講堂(寿光殿)へ。
国府台女子学院の学校紹介ビデオが流れるなか、開会を待ちました。
○○●国府台女子学院からスタート●○○
【9:20am----------】
一日の流れの説明の後、さあ、いよいよツアー本編の開始です。
トップバッターは、国府台女子学院。平田学院長が、ステージ上のご本尊を背に、仏教教育の意義や女子校のメリットを語り、同校の生徒の進路状況などを説明されました。
・女子の志向や、心の成長にあった教育は女子校ならではのメリット。
・性別による役割分担のない女子校こそ、女性が社会で活躍する基礎を育む。
・進路に合わせた選択科目は、希望者が一人でも授業を行う。
・週1回の仏教の時間は、世界の宗教を知り、また仏教的世界観に触れることで自己規範性を育む。
その後、いくつかのグループに分かれて校舎見学に移りました。
2011年に竣工した中学部・高等部校舎は、広々として明るく、引き戸の格子などちょっとしたところに、仏教系の学校らしさが、そこはかとなく漂います。おやおや、段ボールの山が雑然とロッカーのうえに山積みされているのは、なぜ? 6月の運動会の仮装行列の材料で、一年でこの時期だけの風景です。山の高さから運動会にむけた盛り上がりが感じられます。
見学の終点は図書館。一息ついてエントランスに並んだ順にバスに乗り込みます。
○○●聖徳大学附属女子へ移動●○○
【10:30am----------】
いざ、2校めの聖徳大学附属女子中学校へ。
移動の車中では、聖徳大学附属女子中学校の先生が、学校概要を説明されます。学校に着いたらどこを見ようか、 聖徳大附属の一番の特徴は何だろうか、新しいコースが始まるようだ、という心構えのようなものが出来た頃に学校着。入り口では、校長先生も笑顔でお迎えに立っていてくださいました。
奏楽堂では、マーチングバンドによる「風になりたい」の演奏、高1生による中3の時の研究のプレゼンテーションも披露。川並校長は、近年の改革の流れに沿って同校の特徴を語りました。
・校名に附属とついているが、8割は他大進学。現役進学率は9割台で推移。
・平成25〜27年にルーブリック評価を開。
・来年度から、S(Superior)探究コースとLA(Language Arts)コースを設置する。
・世界一短い教育理念「和」。心は一人では磨けないから多彩な行事がある。
・小笠原礼法を学びながら思いやりの心を学ぶ。
引き続き大野教頭による、新コースでめざす、「聖徳流21世紀スキル」の育成についての説明がありました。そして乗車バス単位で校舎見学へ。書道室や作品、礼法室のたたずまい、きれいに靴が並ぶ下駄箱、お土産に用意された折り紙の鶴の箸置きなど見るにつけ、説明と設備が一致してきます。
○○●食堂でランチ●○○
【12:00pm ----------】
食堂(じきどう)で昼食。ここでは毎日、聖徳大附属女子全生徒が教員とともに昼食をいただいています。同じ場所で、チキンカレーをごちそうになりました。ミモザサラダと抹茶ブラマンジェも付いていましたよ!
【12:40pm----------】
いよいよツアー最後の和洋国府台女子へ移動。ここでも車中で次の和洋国府台女子中学校の先生による学校説明が聞けるので、3校バスツアーならではの時間です。途中、生徒たちが理科の実験で訪れるというじゅん菜池緑地の脇を通りました。ここは自然環境ゾーンもある緑地で、周辺の環境の良さも実感。校内には公園の動植物の観察の掲示があり、実験・観察からの発見、探究を大切にする理科教育の一端が伺えます。学校に着くと、まず図書室から入場し学校見学。理科実験室ではアジの解剖の道具や手順を先生が説明する場面も。中学高校と同じ国府台キャンパスには、和洋女子大学もありますが、大学棟にある体育館や温水プール、プレイルームは中高生の使用頻度が高い施設です。大学の講義室で宮崎校長先生の説明がありました。
・ 英語は、和洋ラウンドシステムで繰り返し学び定着させる。
・ 中高大連携で、高2、高3では大学の講義を受けられる(単位取得)。
・ 日本文化を大切にしている。
・ 五感を重んじる学習が特徴。実験の多さはその一例。
【2:00pm ----------】
株式会社ユーデック萩原氏が「女子校のよさ」を講演。女子校3校を比べながら回ってきた直後なので、見聞きしてきたことを振り返り、考えがまとまっていくようです。「現状ではまだまだ、女性の社会進出が進んでいる、自立した女性を育てていると錯覚しているだけ。時代が動くとき、新たな文化を生み出すときには女性の力が必要。そういう力を引き出せるのが女子校」と参加者に訴えました。
【2:20pm----------】
帰りはツアーバスで市川駅、松戸駅、京成国府台駅、北総線矢切駅まで送っていただくか、学園前から公共のバスを利用するなどして随時解散となりツアー終了。ラストの和洋国府台女子中学校から京成本線国府台駅までは徒歩9分程度。私は通学をイメージしながら歩いてみました。
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「他地域のお友達にうらやましがられます」という声もあったほど、好評の企画です。一日で、集中して3校をまわり、それぞれの普段の学校生活をリアルに見ることができ、特色や雰囲気を比べられるのは大きなメリット。平日なので授業の様子、休み時間の生徒の雰囲気を肌で感じることができます。「子どもと一緒に来たいので土曜日開催を」という声があがるのも、この会で感じることが多いが故でしょう。
6割近くが千葉県内から、4分の1程度が東京からの参加でした。多くはありませんが、埼玉県からの参加もあり。
今年チャンスを逃した方は、来年の開催を楽しみにお待ちください。
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国府台女子学院中学校:徒歩で京成市川真間駅より7分、市川駅より12分。バス利用は市川駅より10分
聖徳大学附属女子中学校:北総線秋山駅徒歩10分。松戸駅、市川駅、京成市川真間駅、東松戸駅よりバス15分
和洋国府台女子中学校:京成本線国府台駅徒歩9分。バス利用は市川駅より10分、松戸駅より20分、矢切駅より7分
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(市川理香)